厚生労働省の「保育所保育指針」に示された領域(人間関係・表現・健康)に照らし合わせると、この伝統的なわらべうた 集団遊びには極めて高い発達支援効果が備わっていることが分かります。単なる暇つぶしのゲームではなく、明確なロンドン橋落ちた 保育ねらいを持って実践されています。
特に重要なのは、以下の3つの発達的アプローチです。
1つ目は「リズム感と身体コントロールの統合」です。聴覚から入る音楽テンポに身体の歩行スピードを同調させる作業は、幼児期の前頭前野を刺激し、自己制御(インヒビション)の基盤を築きます。
2つ目は「スリルを通じた情動の共有」です。「いつ捕まるか分からない」という適度な緊張感(アトラクション的快感)を仲間と共有することで、オキシトシンの分泌が促され、集団への帰属意識が高まります。
3つ目は「ルール順守と役割交代の受容」です。捕まった際に「悔しい」「恥ずかしい」という感情を抱きつつも、それをゲームの決まりとして受け入れ、次の役割(橋役や応援)へと感情を切り替える社会性が養われます。