発表直後、SNSのトレンド欄を独占したのは祝福の声だけではありませんでした。「なぜあの人が出ないのか」「信じられない」といった悲鳴や疑問が飛び交い、いわゆる紅白歌合戦の落選理由を巡って大激論が巻き起こっています。長年連続出場を続けてきたベテラン演歌歌手や、今年メガヒットアニメのタイアップ曲でチャート上位に居座り続けたトップロックバンドの不出馬は、一般の視聴者にとって大きな謎として映りました。
NHKが公式に掲げるNHK紅白歌合戦の選考基準は、主に以下の3本柱で構成されています。
- 今年の活躍:CD・レコードのセールス、ストリーミング再生回数、SNS等での反響、カラオケランキング等の客観的データ。
- 世論の支持:7歳以上の全国数千人を対象に実施される無作為抽出の世論調査結果、およびNHKに寄せられる視聴者リクエスト。
- 番組の企画・演出:番組全体のテーマ性、ステージ演出との親和性、大晦日の夜を彩るストーリーとしての必然性。
大手レコード会社関係者の証言によると、2026年の選考では「デジタル指標の質」がこれまで以上に精査されたといいます。単にストリーミングの総再生回数が多いだけでなく、特定のコアファンによる連続ループ再生(いわゆるスミン行為)に偏っていないか、楽曲のユニークリスナー数が幅広い世代に広がっているかというデータの実態が徹底的にチェックされました。また、全国ツアーの動員規模やチケット一般販売の充足度といった「リアルな集客力」も重要視された結果、SNS上の局所的バズにとどまったグループが当落線上で涙を呑むケースが相次ぎました。