平山温泉の歴史は古く、伝説によれば今から約1,200年前の平安時代、この地で悪性の皮膚病が流行して村人が苦しんでいた際、はるか阿蘇大明神へ祈りを捧げたところ温泉が湧き出し、村人の病がたちどころに治癒したと伝えられています。平山温泉観光協会が「九州屈指の美肌の湯」と謳う通り、その効能の高さは古来より人々の肌を癒やしてきました。
湯の蔵で引かれている源泉は、硫黄の香りが微かに漂うアルカリ性単純硫黄泉です。pH9前後の高いアルカリ度と豊富なメタケイ酸を含有し、肌に触れた瞬間に吸い付くような独特のトロトロ感を覚えます。古い角質を優しくオフするクレンジング作用と、肌の水分を保つ保湿作用を併せ持ち、湯上がりの肌がしっとりとなめらかになるのが最大の特徴です。
特筆すべきは、客室に備えられた露天風呂のクオリティです。民芸調の落ち着いた離れ客室には、それぞれ意匠の異なる専用露天風呂がしつらえられており、天然温泉100%の源泉が24時間掛け流しで注がれています。大浴場へ移動することなく、静寂の中で木々のざわめきを聞きながら何度でも名湯に浸かる贅沢は、滞在客から絶大な支持を集めています。
客室のアメニティ類も細やかに配慮されており、肌触りの良い作務衣や上質なタオル類、女性に嬉しいスキンケアアイテムが揃えられています。古民家の風情を残しながらも、水回りや寝具は現代の快適性を追求した仕上がりとなっており、歴史ある名湯をストレスなく堪能できる空間設計が見事です。