加熱殺菌されていないナチュラルチーズ(カマンベール、ブリー、ブルーチーズ、未加熱のモッツァレラなど)には、リステリア菌(Listeria monocytogenes)が潜んでいるリスクがあります。リステリア菌は冷蔵庫の温度域(4℃以下)でも増殖する特徴を持ち、免疫力の低い乳幼児が感染すると、発熱、下痢、嘔吐のほか、重篤な場合は髄膜炎や敗血症を引き起こす危険性があります。
日本の大手メーカーが製造する市販のナチュラルチーズは原材料の生乳が殺菌されているものが大半ですが、輸入チーズや小規模工房の製品では無殺菌乳が使用されているケースも存在します。安全を期すため、離乳食にナチュラルチーズを使用する際は「中心温度75℃以上で1分間以上の完全加熱」を徹底してください。
ピザ用チーズやとろけるスライスチーズも、生後9ヶ月以降にしっかりグリルや煮込みでグツグツと加熱して溶かした状態で提供します。溶けたチーズは冷めると固まり、赤ちゃんの喉に張り付いて窒息の原因になる恐れがあるため、細かく刻んで他の食材と和え、弾力を弱めてから食べさせることが肝要です。