ネット上の裏技や口コミで散見される情報の中には、実際には家具や床を傷めるリスクを孕んだ誤解がいくつか存在します。
誤解1:「脱げるなら内側に輪ゴムや両面テープを貼ればいい」の罠
靴下型カバーのズレ防止として「脚に輪ゴムを巻いてから履かせる」「強力両面テープで固定する」というライフハックが紹介されることがあります。しかし、これは長期的に大きなトラブルの元になります。輪ゴムに含まれる硫黄成分や可塑剤は、椅子の木製ウレタン塗装や金属メッキと化学反応を起こし、塗膜の溶解・癒着(ベタつき)や変色を引き起こします。両面テープも経年劣化で糊残りし、剥がす際に椅子の表面材を剥離させる事故が多発しています。
誤解2:「布製フェルトならホコリがつかない」という錯覚
フェルト素材は床傷防止と静音において極めて優位ですが、静電気と繊維構造により室内のハウスダストやペットの抜け毛を絡め取る「ダストトラップ」になりやすい弱点があります。ホコリがフェルト底面に堆積すると、微小な砂粒を巻き込んでヤスリのような研磨作用を持ち、かえって床を傷つける原因になります。防塵性を重視する場合は、側面にホコリが付着しにくい帯電防止加工シリコンを選び、底面フェルトは月1回程度粘着ローラーやブラシで手入れすることが不可欠です。