今回のブームを牽引しているのは、単に「懐かしい」という理由だけではない。最大の原動力となっているのは、現代のトレンドである「推し活」とアナログならではの手触り感の融合だ。スマホの画面越しに画像を眺めるだけでは満たされない欲求を、自分の手でシールを選び、レイアウトし、一冊のノートに仕立て上げるという体験が埋めてくれる。
「デジタルで何でも保存できる時代だからこそ、手元に残る『モノ』としての所有感が愛おしい」。都内の店舗で熱心にバインダーを選んでいた20代の女性会社員はそう語る。お気に入りのキャラクターやイラストレーターのステッカーを美しくコレクションする行為は、一種の自己表現であり、心を整えるマインドフルネスな時間としても機能している。