犬が手を舐める決定的な理由|愛情か危険なSosか?原因と対策を解説

犬が手を舐める決定的な理由|愛情か危険なSosか?原因と対策を解説

犬が手を舐める決定的な理由|愛情か危険なSosか?原因と対策を解説に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

一方で、愛犬が自分の前足の甲や指の間を熱心に舐めたり噛んだりしている姿を目撃した場合、飼い主は直ちに患部を目視で確認しなければなりません。犬の前足は神経が密集しており、トラブルが極めて発生しやすいデリケートな部位です。

最も代表的な疾患が「指間炎(しかんえん)」です。散歩後の泥汚れの洗い残し、生乾きの湿気、小石やトゲによる細かな傷に細菌(ブドウ球菌など)やマラセチア(酵母菌)が異常繁殖することで発症します。初期症状は皮膚の赤みや軽い痒みですが、犬が舐め壊すことで皮膚バリアが崩壊し、強い腫れ、出血、膿(うみ)の排出、そして被毛が唾液の成分(ポルフィリン)によって赤茶色に変色する「唾液やけ」を引き起こします。

また、背後に潜む大きな要因として「アレルギー性皮膚炎(食物アレルギーや環境中のハウスダスト・花粉に対するアトピー性素因)」が挙げられます。アレルギーを持つ犬の約70%以上が四肢末端に強い痒みを覚えると言われており、季節の変わり目や特定のフードを食べた後に手舐めが急増するのが特徴です。

さらに高齢犬の場合、変形性関節症や頚椎のトラブルによる放散痛、足先のしびれを紛らわせるために前足を舐め続けているケースも臨床現場では頻繁に報告されています。以下のチェックリストに1つでも該当する場合は、迷わず動物病院を受診してください。

・前足の指の間が赤く腫れ上がり、触ると熱を持っている
・前足の毛が広範囲にわたって赤茶色に変色している
・歩き方がぎこちない、特定の足をかばうような仕草(跛行)がある
・足先から独特の発酵臭や生臭い悪臭が漂っている
・制止しても舐めるのをやめられず、夜中もチュパチュパと音を立てて舐め続けている

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。