今回の事案を引き起こした背景について、樹木医学の専門家は「高度成長期に植樹された街路樹の老朽化」と「近年の気象激甚化」が重なった結果だと指摘する。昭和から平成にかけて都市部に集中して植えられた樹木は、現在その多くが樹齢50年前後に達しており、一斉に更新時期を迎えている。
外観上は青々とした葉を茂らせていても、アスファルトに囲まれた過酷な環境下で根が十分に張れず、内部が菌によって空洞化しているケースは珍しくない。そこへ2026年に入り頻発している局地的なゲリラ豪風が加わることで、健全に見える大木が一瞬にして倒壊するリスクが全国的に跳ね上がっているのだ。