あの夏の主役たちのなかでも、ファンから最も注目を集め続けているのが、決勝打を放った副島浩史氏と、ピンチを幾度も凌いだエース久保貴大氏の2名です。
「奇跡のホームラン打者」から甲子園の監督へ|副島浩史氏の執念
2007年の決勝、8回裏1死満塁の場面でレフトスタンドへ劇的な一撃を叩き込んだ副島浩史選手。当時の特番インタビューや手記において、「打った瞬間は頭が真っ白で、ベースを一周する記憶がほとんどなかった」と吐露していました。
高校卒業後は福岡大学へ進学し、九州六大学野球リーグでも中心打者として活躍。教員免許を取得して佐賀県立高校の保健体育科教諭となった副島氏は、伝統校である佐賀商業高校の野球部監督に就任しました。2021年夏には監督として同校を甲子園出場へと導き、選手と指導者の両方で聖地を踏む快挙を成し遂げています。副島浩史 逆転満塁ホームランの主人公は、今や高校球児に野球の奥深さと精神力を伝える指導者として大きな存在感を放っています。
名門・早大での挫折と再起|久保貴大投手の現在
一方、エースナンバーを背負い、抜群の制球力とメンタルの強さでチームを救い続けた久保貴大 現在の姿にも注目が集まります。
久保氏は高校卒業後、東京六大学の名門・早稲田大学へ進学。同期の斎藤佑樹氏や大石達也氏、福井優也氏ら錚々たる投手陣としのぎを削り、リーグ戦でも主戦級として勝利を重ねました。その後は社会人野球のトップチームであるJX-ENEOSでプレーを続け、現役引退後は母校・早稲田大学野球部のコーチとして後輩たちの指導にあたりました。現在はビジネスの世界で実績を積み上げながら、休日には野球教室などを通じてアマチュア球界に恩返しを続けています。