「Just Can't Get Enough」というタイトルを聞いて、80年代ニュー・ウェイヴの先駆者であるデペッシュ・モードのデビュー曲を思い浮かべる往年の洋楽ファンも多いはずです。1981年にリリースされた彼らの楽曲は、後にエレクトロ・ポップユニット「ヤズー」や「イレイジャー」を結成するヴィンス・クラーク(Vince Clarke)が手がけた初期の傑作です。
ミニマルで軽快なアナログシンセの単音リフとダンサブルなビートは、当時のディスコシーンを席巻。ブラック・アイド・ピーズの楽曲とは同名異曲の完全な別作品ですが、ポップ史における影響力は絶大です。
このデペッシュ・モード版は、その圧倒的なキャッチーさから世界的なファッションブランドや自動車メーカーのCM曲に長年採用されてきました。さらに、サッカー界ではスコットランドの名門セルティックFCやイングランドのリヴァプールFCをはじめとするサポーターの応援歌(チャント)として定着。スタジアム全体で「Just Can't Get Enough!」と大合唱される光景は、フットボールカルチャーの定番となっています。