インターネット上の天気情報に依存する際、多くの人が陥りがちな盲点が「ふじみ野市雨雲レーダー現在」のタイムラグと、武蔵野台地ならではの地形効果です。
一般的に無料アプリなどで閲覧できる雨雲レーダーの画像は、気象庁の降水短時間予報や合成レーダーを元に生成されていますが、数分から10分程度の描画ディレイ(時間差)が存在します。特に春先や秋口、初夏に見られる対流性の局地雲(ゲリラ豪雨の種となる雲)は、わずか15分程度で何もない上空に急激に発生・発達します。「レーダー画面で青い降水域が写っていないから大丈夫」と過信して外出し、わずか数分後に土砂降りに巻き込まれるケースは、まさにこの観測更新の隙間に発生しています。
さらに地形的な観点も見落とせません。ふじみ野市は新河岸川が流れる東側の低地と、西側に広がる武蔵野台地(川越台地)の境界部に位置しています。南東からの湿った風が低地から台地へと吹き上がる際、地形性のわずかな上昇気流が生じ、台地上のふじみ野駅西口から大井地区周辺にかけて局地的な雲が急速にまとまりやすい構造を持っています。このため、隣接する志木市や和光市で降っていなくても、ふじみ野市域に差し掛かった途端に雨脚が強まる事象がしばしば発生するのです。