指導者の暗殺というテーマが、現実の国際紛争を爆発させた象徴的な事件がある。ハリウッドの奇才セス・ローゲンが監督・出演を務め、最高指導者の暗殺計画をブラックコメディとして描いた映画『ザ・インタビュー』をめぐる騒乱だ。
この作品の公開直前、製作元であるソニー・ピクチャーズ エンタテインメントは前代未聞の大規模サイバー攻撃に見舞われた。未公開映画のデータや社内機密メールが大量に流出し、劇場公開の中止にまで追い込まれた騒動は、国家主権とエンターテインメント表現の衝突として世界に衝撃を与えた。平壌がいかに自らの象徴的権威の失墜を恐れ、メディア描写に対して異常なまでの報復行動に出るかを証明した歴史的瞬間だった。