味覚やブランドネームだけでなく、商品が持つ「倫理的な背景」や「多様な自己表現」を重視するトレンドが定着しました。その代表格がサステナブルチョコレートです。国際的なカカオ相場の高騰や気候変動、生産者の労働環境問題が広く報道される中、フェアトレード認証カカオの使用はもちろん、カカオ果肉(パルプ)を無駄なくアップサイクルしたスイーツや、森林破壊ゼロを目指す農園指定のクーベルチュールを採用した商品が熱烈な支持を集めました。
もう一つの決定的な潮流が推しチョコ需要と真相です。アニメのキャラクターやアイドル、声優など「推し」のイメージカラー(メンカラ)に合わせたパッケージやフレーバーを選び、アクリルスタンドやフォトカードと共に撮影してSNSに投稿するカルチャーが若い世代を超えて浸透しました。ショコラティエ側もカラフルなボンボンショコラや缶入りスイーツを展開し、この熱狂を的確に捉えています。
さらに、甘いものが苦手な層や実用性を求める層に向けたチョコ以外ギフトトレンドも急速に拡大しました。高級ハンドクリーム、上質な入浴剤、フレグランス、クラフトビールやウイスキーなど、「日常を少し豊かにする上質な雑貨や飲料」をバレンタインの贈り物に選ぶケースが定番化しています。