ヤモリのオスメス見分け方決定版!尾の付け根と前肛孔で見抜く技術

ヤモリのオスメス見分け方決定版!尾の付け根と前肛孔で見抜く技術

ヤモリのオスメス見分け方決定版!尾の付け根と前肛孔で見抜く技術を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを凝縮して配信します。

インターネット上の動画や古い飼育情報の中には、生殖器を露出させて性別を確かめる「ポッピング」や、細い金属棒を差し込む「プロービング」と呼ばれる手法が紹介されていることがあります。しかし、家庭内飼育のニホンヤモリやレオパに対して素人がこれらの侵襲的手法を行うことは、極めて危険な暴挙といわざるを得ません。

ヘビの幼体などで用いられるポッピングを生熟れな知識でヤモリに行うと、総排泄孔の開口部が裂傷を負ったり、反転したヘミペニスが元に戻らなくなる「ヘミペニス脱(脱肛)」を招きます。脱出した組織が乾燥・壊死した場合は外科的な切除手術が必要となり、生殖能力を失うだけでなく敗血症で死に至るケースも報告されています。

また、ニホンヤモリは外敵から逃れるための「自切(じせつ)」能力が非常に高く、恐怖を感じると尾を激しく自ら切り離します。尾には生存に必要な脂肪や栄養が大量に蓄積されているため、一度自切してしまうと免疫力が著しく低下し、再生尾が生え揃うまでに膨大な体力を消耗します。

「性別を早く確かめたい」という飼育者の焦りから生体を無理に保定(ハンドリング)し、尾を自切させてしまっては本末転倒です。オスメスの判定は、透明ケース越しに下から見上げる「非接触・非侵襲の観察」を徹底することが、現代の爬虫類飼育における絶対的な安全基準です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。