福岡のラーメンシーンといえば、あっさりからこってりまで多彩な純豚骨スープと極細ストレート麺が代名詞です。しかし、地下鉄空港線・西新駅から徒歩数分の勝鷹水神通り商店街沿いに店を構える「海豚や」は、その王道カルチャーに鮮烈な一石を投じました。
丼を満たすのは、豚骨の分厚い旨味に芳醇な醤油ダレと黄金色の鶏油(チーユ)を合わせた濃厚スープ。大判の海苔、ほうれん草、うずらの卵が添えられたそのビジュアルは、まさに家系ラーメンの系譜を汲みつつも、福岡の人々の舌に馴染むよう巧みに昇華された唯一無二の味わいです。
西南学院大学をはじめとする学校が多く集まる学生街であり、夜は多くの飲食店で賑わう西新において、このガツンと力強い一杯は瞬く間にソウルフードとしての地位を固めました。活気あふれる店内からは威勢の良い声が響き渡り、常に満席近い賑わいを見せています。