インターネット上で飛び交う「寒川神社参集殿の閉館」という噂について、結論から申し上げますと、従来の婚礼施設・宴会場・一般レストランとしての営業は終了しています。長年親しまれてきた館内直営レストラン「あおば」の営業も幕を下ろし、現在は参集殿単体での一般飲食予約や大規模宴席の受付は行われていません。
関係者への取材および公表資料によると、閉館の最大の理由は「建物の経年劣化と耐震改修に伴う抜本的な施設再編」にあります。参集殿が竣工したのは1973年(昭和48年)。昭和・平成の時代を通じて、相模原や湘南地域のみならず首都圏全域から集まる参拝者の受け皿として機能してきましたが、築50年を超えて耐震性能の向上や最新のバリアフリー化が急務となっていました。
さらに、社会情勢の変化に伴う冠婚葬祭の小規模化や、参拝客の行動様式の多様化も重なりました。神社側は単なる部分改修にとどまらず、境内全体の尊厳維持と参拝者利便性の再構築を見据え、参集殿の建て替えおよび神域周辺設備の再整備プロジェクトへと舵を切ったのです。施設そのものが歴史の役目を終えて放置されているわけではなく、次世代へ向けた前向きな再開発計画の渦中にあるというのが現場の偽らざる真実です。