デビュー当日に開催された記念イベントもまた、語り継がれる伝説のアクシデントとなりました。会場となった埼玉県所沢市の西武園ゆうえんち特設ステージには、約1万5,000人ものファンが集結。しかし、折悪しく接近していた台風の影響により、現場は激しい豪雨に見舞われました。
さらに追い打ちをかけるように、ライブの途中で音響設備に水が入り込み、バックスピーカーの音が完全に停止するトラブルが発生します。演奏もマイクの音声も途切れる極限状態の中、メンバーは互いに顔を見合わせ、アカペラと生声で歌い続けました。びしょ濡れになりながら必死にパフォーマンスを続ける6人の姿に、観客席からは割れんばかりの声援が送られたといいます。
華やかな演出が吹き飛んだからこそ露わになった、ステージに懸ける生々しい気迫。この「大雨の西武園」での原体験こそが、逆境に立たされても決して諦めないSMAP特有のタフネスの根源となりました。