SNSや知恵袋などで定期的に話題にのぼるのが、「子どもの頃に見ていたEテレの人形劇、今思えば設定が深すぎるのではないか」という考察です。その筆頭が、1996年から続く道徳教育番組『ざわざわ森のがんこちゃん』です。
制作陣の公式資料やインタビューで明かされている通り、がんこちゃんが暮らす「ざわざわ森」は、かつて高度な科学文明を誇った人類が環境破壊や戦争によって滅亡した後の、はるかなる未来の地球という裏設定が存在します。砂漠化した大地で生き延びた恐竜や動物の進化種たちが、かつて人間が残した建造物やゴミの残骸を利用しながら新たな文明を築いているという設定は、単なるファンタジーを超えた強烈な文明批評・環境教育のメッセージを秘めています。
また、1990年代から2000年代にかけて放送された音楽人形劇シリーズも、今なお語り継がれる傑作揃いです。
- 『ハッチポッチステーション』(1995〜2005年):グッチ裕三氏とパペットたち(ジャーニー、ダイヤさん、トランク、エチケットじいさん)が、クイーンやビートルズなどの往年の名曲パロディを本格的な演奏で披露。大人をも唸らせる音楽的クオリティを誇りました。
- 『クインテット』(2003〜2013年):宮川彬良氏(アキラさん)と4体のパペット(スコア、フラット、アリア、シャープ)によるクラシック音楽バラエティ。オーケストラの楽器構造やアンサンブルの面白さを視覚・聴覚で伝えました。
- 『フックブックロー』(2011〜2016年) / 『コレナンデ商会』(2016〜2022年):本屋や雑貨屋を舞台に、言葉の面白さや生活雑貨の歴史、多様なジャンルの音楽をアコースティックな響きとともに届けました。