横須賀の至宝・記念艦三笠を徹底解剖!激闘の歴史と見どころの全貌

横須賀の至宝・記念艦三笠を徹底解剖!激闘の歴史と見どころの全貌

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軍事史や近代史の愛好家のみならず、世界各国の海軍関係者が横須賀の地を訪れる最大の動機、それは三笠が「世界三大記念艦」の一翼を担っている事実にあります。三大記念艦とは、トラファルガー海戦を戦ったイギリス海軍の木造戦艦「ヴィクトリー」、独立戦争で活躍したアメリカ海軍のフリゲート艦「コンスティチューション」、そして極東の小国であった日本が巨大なロシア帝国バルチック艦隊を打ち破った「三笠」の3隻を指します。

三笠がこれほど特別視される背景には、軍艦の歴史における工学的・戦術的な大転換期を象徴する「世界で唯一現存する前弩級(ぜんどきゅう)戦艦」であるという稀少性があります。1902年に英国の名門造船所ヴィッカース社で建造された三笠は、当時世界最強硬度を誇った「クルップ鋼」の装甲と最新鋭の40口径30.5センチ主砲を搭載。1905年5月27日の日本海海戦において、連合艦隊司令長官・東郷平八郎大将が座乗する旗艦として、単縦陣の先頭に立ち続けました。

「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」という秋山真之参謀による名文電報とともに始まった大海戦において、三笠は敵前で直角に近い大回頭を行う「敵前大回頭(通称:東郷ターン)」を敢行。敵艦隊の猛烈な集中砲火を正面から浴び、実に113発以上の被弾を受けながらも致命傷を免れ、戦列を維持し続けました。司令官自らが砲弾飛び交う吹きさらしの最上艦橋に立ち続け、部下を鼓舞したというエピソードは、後世に語り継がれる指揮官像の典型として世界中に知れ渡ることになります。

自国の存亡を懸けた決戦を生き抜き、海戦の勝敗のみならず世界のパワーバランスを根底から塗り替えた船体をそのまま今日に伝えている点こそ、世界三大記念艦と呼ばれる決定的な理由にほかなりません。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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