和服の着こなしにおいて、主役である着物と同じくらい重要なのが「帯と小物」の組み合わせです。直線的で平面的な着物に、帯を締めることで立体的なアクセントが生まれます。
帯には丸帯、袋帯、名古屋帯、半幅帯などがあり、帯締め(おびじめ)や帯揚げ(おびあげ)といった小物で全体のカラーバランスを引き締めます。着物がシンプルであっても、帯の選び方ひとつで古典的にもモダンにも表情を変えられる点が、和装ならではのコーディネートの醍醐味です。
また、和服に描かれる柄や文様には、古くから人々の幸福を願う意味が込められています。
・吉祥文様(きっしょうもんよう):松竹梅(不老長寿)、鶴亀(長寿)、鳳凰など、おめでたい儀式に用いられる代表的な柄。
・有職文様(ゆうそくもんよう):七宝(円満・調和)、亀甲(守護)、市松(繁栄の継続)など、平安貴族の装束に由来する格式ある幾何学文様。
・自然・四季の草花:春の桜、秋の紅葉など、季節の訪れを表現する柄。季節の先取りを粋とするのが和装の美意識です。