ネット上の美辞麗句だけを信じて訪れた旅行者が直面しがちな「落とし穴」についても、客観的な事実を伝えておく必要があります。
誤解1:「年中無休でいつでも最高の海鮮が食べられる」
港の駅の生命線は、あくまで「その日の漁」です。台風や時化(しけ)が続いて船が出漁できない日が続くと、食堂の刺身メニューが大幅に制限されたり、直売所の生鮮魚コーナーが一面空っぽになったりすることがあります。工業製品を販売するサービスエリアとは異なり、自然のサイクルと完全に連動している点を忘れてはなりません。
誤解2:「道の駅のように24時間無料で車中泊ができる」
近年、車中泊(バンライフ)を楽しむ層の間でトラブルになりやすいのがこの点です。道の駅は公的な道路休憩施設として24時間のトイレ利用や仮眠が原則認められていますが、港の駅が立地する漁港区域は、夜間から未明にかけて漁船の出入港やフォークリフトが稼働する「作業現場」です。防犯や業務妨害防止の観点から、夜間は駐車場をチェーンで完全閉鎖する施設や、関係者以外の夜間立ち入りを禁止している場所が多いため、安易な宿泊場所としての利用は厳に慎むべきです。