バイト交通費「定期の差額」は違法?浮いたお金がバレる理由と返還リスク

バイト交通費「定期の差額」は違法?浮いたお金がバレる理由と返還リスク

バイト交通費「定期の差額」は違法?浮いたお金がバレる理由と返還リスクについて分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

特に学生アルバイトの間でグレーゾーンとして扱われがちなのが、通学定期とバイト交通費の併用問題です。自宅から大学までの通学定期を親に買ってもらっている、あるいは学割で購入している区間内にバイト先がある場合、「交通費はもらえるのか、それとも自己申告すべきなのか」という葛藤が生まれます。

都内の私立大学に通う大学2年生(20歳)は、取材に対して次のように過去の冷や汗をかいた経験を語りました。

「大学の最寄り駅の1つ手前にあるカフェでバイトを始めたとき、先輩から『交通費は全額出るから、定期代として申請しておけば丸々浮くよ』と教えられました。月1万2000円が浮く計算で半年間もらっていたのですが、店長が交代したタイミングで『通学定期の区間と重複していないか確認書類を出して』と言われ、血の気が引きました。結局、正直に話して過去6カ月分の差額約7万円を給与天引きで全額返金し、厳重注意で済みましたが、あのときの恐怖は忘れられません」(取材に応じた大学生の証言)

大手飲食チェーンの元人事担当者も次のように実態を指摘します。「大学生が通学定期の区間を二重請求する事例は非常に多い。本人は悪気のない小遣い稼ぎの感覚でも、企業側から見れば明確な規程違反です。近年は採用時に『通学定期区間外のみ支給』という誓約書にサインさせる企業が主流になっています」。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。