強大な包囲網のなかで、池田組が見せた大きな動きの一つが、同じく独立路線を歩む絆會との連携強化だった。両組織の接近は、圧倒的な勢力を誇る六代目山口組に対抗するための「非山口組結盟」としての意味合いを強く持っていた。互いの弱点を補い合い、人的・情報的なネットワークを共有することで、単独では耐えきれない圧力を分散させようとする高度なサバイバル戦略である。
しかし、この共闘体制も決して盤石ではない。暴力団排除条例の全国的な強化により、組織間の往来や資金の融通には常に厳しい監視の目が光る。絆會側もトップをはじめとする中枢幹部の逮捕や離脱に揺れており、互いに自組織の維持だけで手一杯という側面は否めない。連帯による抑止力と、連座して摘発を受けるリスク。両組織の関係は、常に危ういバランスの上に成り立っているのが実情だ。