ネット上の情報を見ていると「高層階で夜景が見える高級店を選べば間違いない」と考えがちですが、ここには見落としがちな盲点が存在します。
第一に、カウンター席の配置と景観のバランスです。鉄板焼きの構造上、客席はシェフと鉄板に向き合うカウンター形式が基本となります。そのため、店舗の設計によっては「調理中は夜景が背中側になり、景色をじっくり見られるのは食後のデザートスペースに移ってから」というケースも珍しくありません。終始夜景を眺めながら食事を楽しみたい場合は、窓向きに設置された特別なカウンター席や個室を事前に指定する必要があります。
第二に、「サシ(脂身)の多さ」が必ずしも全員の満足度に直結しない点です。最高級A5ランクのサーロインは一口目の感動が大きい反面、コース後半で脂の重さを感じる読者も少なくありません。近年のトレンドでは、赤身の旨味が凝縮されたフィレやシャトーブリアン、あるいはランプなどの希少部位を組み込んだコース構成を提供する店舗が、大人の美食家から高い評価を得ています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
鉄板焼き店選びで後悔しないために、以下のチェックリストを参考に自身の目的と照らし合わせてみてください。
▼鉄板焼きを心から満喫できる人
- シェフの華麗な手さばきや音、香りを間近で楽しむ「ライブ感」を重視したい
- 誕生日やプロポーズ、昇進祝いなど、記憶に残るサプライズ演出を行いたい
- 静かな完全個室で、専属シェフの調理を受けながら機密性の高い商談を行いたい
▼別の業態(フレンチ・懐石など)を検討したほうが良い人
- 調理の音や匂いが服に付くことを極度に避けたい
- カウンター越しにシェフが常駐する空間だと緊張して会話に集中できない
- 脂の多い牛肉料理が苦手で、淡白な魚料理や軽やかなコースを求めている