自閉症児の走り方に潜む特徴と原因は?感覚統合と体幹の真相を解明の詳細について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
自閉症児と定型発達児における運動機能や走行パターンの違いについて、発達臨床データおよび理学療法の評価基準をもとに比較整理したものが以下の表です。
比較項目自閉スペクトラム症(ASD)児の傾向定型発達児の標準基準臨床・支援視点での評価腕の振り・上半身の連動肘を曲げて固定、または横に広げて羽ばたく。下肢との対角連動が乏しい。4歳頃までに下肢の動きと連動し、肘を軽く引いて前後に振る。協調運動の自動化の遅れと、体幹の安定性維持のための代償姿勢。足裏の接地パターンつま先立ち(尖足様)接地、または足裏全体のベタ踏みで衝撃吸収が苦手。かかとから接地し、つま先で力強く蹴り出すローリング歩行・走行。固有受容覚の探求、または足裏の触覚過敏・アキレス腱緊張の影響。走行時の体幹バランス頭部・体幹が左右前後に揺れやすく、重心が高く不安定。転倒リスク大。進行方向に対して体幹が前傾し、重心移動がスムーズに行われる。インナーマッスルの筋緊張低下(低緊張)による姿勢維持の難しさ。運動の模倣・フォーム修正言葉や視覚的な「見本」を見せられても、自分の身体の動きに変換しづらい。親や指導者のフォームを視覚的に真似て自己修正できる。身体イメージの言語化・視覚化が未成熟なため、感覚統合アプローチが必須。