マフティーの正体と真の目的とは?名前の意味や原作の結末まで徹底解説

マフティーの正体と真の目的とは?名前の意味や原作の結末まで徹底解説

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富野由悠季氏が遺した原作小説の結末は、ガンダムシリーズの歴史上でも類を見ないほど陰惨で救いのない幕切れとして知られています。

オーストラリアのアデレードで行われた中央会議を襲撃したマフティー軍でしたが、ケネス大佐が張り巡らせた電気ショック式の「ビーム・バリア網」の罠にクスィーガンダムごと突入してしまい、激しい電流によって機体は大破。ハサウェイは全身に激痛と重傷を負い、その場で生け捕りにされてしまいます。アデレード会議での閣僚粛清は失敗に終わり、マフティー組織の実戦部隊は壊滅しました。

ケネスは尋問を通じてハサウェイの気高さと憂国の情を深く理解し、彼を処刑せず軍法会議に委ねようと腐心しました。しかし、連邦政府上層部はテロリストの首謀者を即刻見せしめとして処分することを決定。ケネスは友となったハサウェイを連邦の残虐な拷問や嘲笑から守るため、自らの手で銃殺刑を執行することを決意します。ハサウェイは散り際まで取り乱すことなく、自らの信条に殉じて銃殺されました。

だが、真の絶望はその後に訪れます。ケネスが軍を退役した直後、連邦政府の報道統制によって世界中に流されたニュースには、戦慄すべき嘘が記されていました。「マフティーの正体はハサウェイ・ノアであり、その反乱分子を実の父親であるブライト・ノア大佐が冷徹に銃殺・処刑した」という大々的な捏造記事が世界中に配信されたのです。連邦政府は、国民的英雄であるブライトの権威を失墜させると同時に、マフティー運動の芽を完全に摘み取るため、この凄惨な泥を父親に塗りたくりました。退役間際のブライトは、自分が討ち果たしたテロリストが我が子であったことすら知らされぬまま、連邦の政治的プロパガンダの犠牲となったのです。

後年の公式年表やコミック作品『機動戦士ガンダムF90 FastestFormula』などでも描かれている通り、宇宙世紀0106年にはマフティー残党を標榜する「ルー・ラヴァータ」などの不法居住者テロ組織が暗躍するなど、ハサウェイの死は地球の腐敗を止めるどころか、さらなるテロリズムと治安悪化の引き金となって連邦を崩壊へと加速させました。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。