雷の距離は何キロ?光と音の計算式と「聞こえたら危険」な真相

雷の距離は何キロ?光と音の計算式と「聞こえたら危険」な真相

雷の距離は何キロ?光と音の計算式と「聞こえたら危険」な真相についての疑問解決ガイドを徹底解説します。

落雷から身を守るために最も確実なのは、鉄筋コンクリート造の建物や、内部に配管や電気設備が適切にアース(接地)された一般的な住宅の屋内に逃げ込むことです。木造住宅であっても、建物の中心部にいれば直撃雷の危険性は大幅に下がります。ただし、壁や電気器具、コンセント、水道管からは1メートル以上離れる必要があります。

周囲に頑丈な建物が存在しない屋外において、極めて有効なシェルターとなるのが「自動車の中」です。

「金属の塊である車に乗っていて大丈夫なのか?」と疑問を抱く方も少なくありません。しかし、車が安全な理由は、物理学の「ファラデーケージ(静電遮蔽)」の原理によって説明されます。金属で囲まれた空間の外部に強い電場や電流が加わった場合、電気は抵抗の少ない外側の金属ボディを伝わってタイヤのゴム(カーボンを含んでおり高電圧下では導電する)から地面へと逃げていきます。内部の空間には電場が生じないため、車内にいる搭乗者は感電から保護されます。

ただし、自動車内を避難場所とする際には、以下の条件を満たしていなければなりません。

  • 窓を完全に閉め切る:窓ガラスが開いていると、車内に雷が侵入放電するリスクがあります。
  • 金属フレームに触れない:ドアの内張りやハンドルなどの樹脂パーツを握り、金属が露出しているピラーやルーパーには触れないようにします。
  • オープンカーやFRPボディ車は除外:屋根が幌(布製)の車両や、強化プラスチック製ボディの特殊車両はファラデーケージを形成しないため、防護効果はありません。
池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。