カタログの規模以上にプラットフォームの命運を左右するのが、他では観られない独占タイトルの破壊力だ。エミー賞をはじめとする世界的な賞レースを席巻し、歴史的快挙を成し遂げた『SHOGUN 将軍』は、その象徴的な事例と言える。ウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のDisney+が巨額の予算と徹底した時代考証を注ぎ込んで制作したこのドラマは、日本の戦国時代劇を世界標準のエンターテインメントへと昇華させ、世界中の視聴者を加入へと導いた。
対するNetflixも、世界的大ブームを巻き起こした韓国発のサバイバルサスペンス『イカゲーム』の続編展開などをテコに、非英語圏発のオリジナル作品が持つグローバルな波及力を遺憾なく発揮している。言語や文化の壁を越えたキラーIPの存在は、単なる会員獲得にとどまらず、サービス自体のブランド価値を決定づける中核資産となっている。