履歴書を作成する前に押さえておくべき大前提として、厚生労働省履歴書様式健康状態を巡る近年の制度的変化が挙げられます。かつて標準とされていたJIS規格の履歴書様式例が改定され、厚生労働省が公表した新たな履歴書様式例では、「性別欄の任意化」と並んで「健康状態欄」そのものが削除されました。これは、公正な採用選考を確保し、健康上の問題や疾患による就職差別を防止する明確な政策意図に基づいています。
現在市販されている履歴書や転職サイトのテンプレートには、「健康状態欄がある用紙」と「健康状態欄がない用紙」の双方が混在しています。自らの健康に不安を抱える求職者にとって、健康状態欄がない履歴書の選び方は、もっとも合理的かつ法的に正当な自衛手段の一つです。記載欄自体が存在しなければ、選考の初期段階で不要な誤解や先入観を持たれる懸念そのものを無力化できます。
一方、企業側から指定された独自のフォーマットやWEBエントリーシートに健康状態欄が設けられている場合、空欄のまま提出することは「記入漏れ」とみなされかねません。その際、履歴書健康状態の正しい書き方の基準となるのは、「業務に差し支えがあるか否か」の1点です。医学的な完全無欠を申告する場ではなく、労働契約上の労務提供が可能であるかを宣言する欄であると認識してください。