さらに深刻なのは、取引に関与するプレイヤーの若年化だ。特殊な知識を持たないごく普通の高校生や大学生が、小遣い稼ぎやSNSのノリの延長で薬物の調達・転売に手を染めるケースが相次いでいる。
「最初は自分が使う分だけをダークウェブで買っていたが、SNSで欲しがっている人に転売すれば利益になると気づいた」。今年都内で逮捕された20代の男は、取調べに対してそう供述した。ダークウェブの専用掲示板やSNSの裏アカウントには「安全な購入手順」や「関税のすり抜け方」を解説したマニュアルまで出回っており、心理的なハードルはかつてないほど低い。軽い気持ちで手を出した結果、巨大な国際犯罪の歯車として組み込まれていく若者が後を絶たない。