検索エンジンで二階堂ふみの名前を入力すると、露出や身体の一部に関するサジェストが今なお頻繁に浮上します。この現象の根源には、彼女が過去に出演した複数の意欲作における過激かつ生々しい濡れ場の存在があります。とりわけ彼女の評価を決定づけた映画『私の男』(2014年公開、熊切和嘉監督)では、浅野忠信演じる養父との禁断の愛が描かれ、雪景色の中や薄暗い室内での濃厚な密着シーンが大きな波紋を呼びました。
当時19歳という若さでありながら、ためらいなく肌を晒し、情念の深淵を表現したその姿は、第36回モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀女優賞の2冠に輝く快挙をもたらしました。しかし、映画を観た一部の観客やネットユーザーの間で「いまの一瞬、映っていたのではないか」「バストの先端が見えたように感じた」といった書き込みが相次ぎ、これが尾ひれをつけて拡散する事態となったのです。
さらに疑惑に拍車をかけたのが、2019年公開の映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』(蜷川実花監督)です。小栗旬演じる太宰治と愛人・山崎富栄の破滅的な関係を描いた本作で、二階堂ふみは激しい雨に打たれながら貪り合うような濡れ場を熱演しました。蜷川監督特有の極彩色と強い陰影のコントラストが、肌の質感を極限まで際立たせた結果、「陰影が乳首に見えた」「露出映画ではないか」という短絡的な誤認が動画キャプチャの切り抜きとともに掲示板等で一人歩きすることになりました。