佐渡ヶ嶽親方の原点は、山形県尾花沢市から上京して飛び込んだ名門・佐渡ヶ嶽部屋での過酷な修行時代にあります。師匠である先代・12代佐渡ヶ嶽親方(第53代横綱・琴櫻)の猛稽古に耐え抜き、1984年5月場所で初土俵を踏みました。
190cmを超える恵まれた体格と端正な顔立ちから、若手時代から絶大な人気を誇り、スケールの大きな右四つ寄りの相撲で着実に番付を上げました。怪我に苦しむ時期もありましたが、驚異的な精神力で土俵に立ち続け、関脇の座を長く務める看板力士へと成長。「ミスター1ポンドステーキ」の愛称でも親しまれ、殊勲賞や敢闘賞、技能賞など数々の三賞を獲得しました。
2005年11月場所限りで惜しまれつつ現役を引退すると同時に、師匠の定年に伴って年寄・佐渡ヶ嶽を襲名し、13代親方として部屋を継承。先代が築き上げた名門の看板を汚さぬよう、引退直後から情熱を傾けて指導者の道を歩み始めました。