古典の試験において、「天地の分れし時ゆ」から出題されるポイントは極めて明確です。以下の3つの重要事項を押さえておくことで、記述問題や文法識別問題で確実に高得点を狙えます。
1. 格助詞「ゆ」の識別の完全攻略
上代特殊助詞である「ゆ」は、長歌と反歌で異なる意味を持っています。
- 長歌の「ゆ」:「天地の分れし時ゆ」=起点(〜から)
- 反歌の「ゆ」:「田子の浦ゆ」=経由(〜を通って/〜を通って出て)
2. 重要古語の現代語訳
- 神さびて:「神々しい様子で」「神威を帯びて」。名詞「神(かむ)」+接尾語「さぶ」から成る動詞。
- い行きはばかり:「行くのをためらって」「行く手を阻まれて滞る」。接頭語「い」は語調を整える強調。
- 時じく:「季節に関係なく」「年中いつでも」。「時(時期・季節)」+打消の接尾語「じ」の形容詞連用形。
3. 表現技法(対句表現と係り結び)
「渡る日の 影も隠らひ / 照る月の 光も見えず」は、太陽と月、昼と夜を鮮やかに対比させた対句法です。また、「時じくぞ 雪は降りける」は、係助詞「ぞ」による連体形「ける」への係り結びであり、詠嘆(〜ことだなあ)の強調となっています。