東銀座の細い路地(東京都中央区銀座3-14-4)を歩いていると、突如として目に飛び込んでくる鮮やかなバナナ色のフラッグ。これがファンの間で都市伝説のように語られる「黄色い旗」です。ネット上では「神出鬼没」「不定期営業」といった噂も散見されますが、結論から言えば、この黄色い旗は「本日営業中であり、ジュースを提供できる状態にある」ことを示す明確なサインとして運用されています。
店主の大和田理恵氏は、幼少期からのバナナジュース好きが高じ、妹とともに理想の配合を研究し尽くしてこの専門店を立ち上げました。同店のバナナジュースは、専用の熟成庫で糖度と粘度が最高潮に達するまで寝かせたバナナのみを使用します。そのため、バナナの追熟が万全でない日や仕込み分が底をついた瞬間、店頭から黄色い旗が下ろされ、その日の営業が幕を閉じます。
すなわち、「黄色い旗が出ているときだけ開店する」という噂は誇張ではなく、「職人が納得できる最高の完熟バナナが存在する時間帯だけ旗が掲げられる」という、極めて厳格な品質管理の証左なのです。路地裏に黄色い旗がはためいているのを確認できた瞬間こそ、至高の一杯に巡り合える合図と言えます。