現在市販されている編み込みパキラのルーツは、1980年代の台湾にあります。当時、パキラの盆栽仕立てを研究していた農家が、トラックの荷台で運搬する際に場所を取らないよう、複数の苗を束ねて三つ編みにしたのが始まりとされています。これが観賞価値の高いデザインとしてアジアから世界中へ爆発的に普及し、現在の商業的定番スタイルが確立されました。
しかし、パキラねじり自作の経緯と現在の潮流を比較すると、植物本来の生理機能や長期的な寿命を重視する愛好家の間では、「あえて編み込まず、一本立ち(単幹)で自然な樹形を愛でる」スタイルへ原点回帰する動きが強まっています。もし手元の編み込みパキラに幹の食い込みや成長障害が見られる場合、放置すれば共倒れになりかねません。
幹を救出するためのパキラ編み込みをほどく方法は、段階的な解体アプローチが求められます。
- 第1段階(固定具の即時除去):幹に食い込んでいる針金や結束テープを、ニッパーで植物を傷つけないよう慎重に切断します。
- 第2段階(癒着の有無の確認):長年編み込まれていた株は、幹同士の表皮が癒着(接ぎ木状態)している場合があります。手で軽く動かしてみて、幹同士が完全にくっついて動かない場合は無理に引き剥がしてはいけません。樹皮が破れて致命傷になります。
- 第3段階(植え替え時の根鉢分離):5月〜6月の植え替え期に鉢から株を抜き、水で根鉢の土を優しく洗い流します。絡まり合った根を根気強く解きほぐし、1本ずつ独立した鉢へ植え替えます。幹が曲がった癖は完全には戻りませんが、単幹として健康に生き続けることが可能です。
- 第4段階(枯死した幹の外科的切除):すでに1本が完全に腐敗している場合は、その幹の地際から清潔な刃物で切り落とし、腐敗組織をピンセット等で完全に取り除いて殺菌剤(トップジンMペースト等)を塗布します。