チーム編成の現場において、首脳陣が頭を悩ませるのが「リードオフマンの精神的負担」と「打順の巡り合わせ」です。
選手の手記や引退後のインタビューでは、1番打者特有のメンタルプレッシャーが度々吐露されています。「試合開始直後の初球から100%の集中力を求められる」「自分が凡退するとベンチ全体の空気が重くなる」といった重圧は、中軸打者とは異なる質の緊張感を強います。好不調の波が激しい打者を1番に固定すると、チーム全体の攻撃力が長期間にわたって停滞する要因にもなります。
また、近年の打順論では「上位打線の凝縮」が重視されます。1番に高い出塁率と長打力を兼ね備えた打者を置き、2番・3番にもチーム屈指の最強打者を並べることで、初回からビッグイニングを作る確率を極大化する戦略です。「送りバントで走者を送る」というアウトを1つ捨てる作戦を極力排し、打線の繋がりと長打力で一気に主導権を握る戦術が主流となっています。