肘の裏の名前とは?正式名称「肘窩」の秘密と採血で狙われる理由

肘の裏の名前とは?正式名称「肘窩」の秘密と採血で狙われる理由

肘の裏の名前とは?正式名称「肘窩」の秘密と採血で狙われる理由とは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

日常会話で「肘の裏」と呼ばれている部位の正式な医学的名称は、肘窩(ちゅうか)です。漢字の「窩(か)」は「深いくぼみ」「あな」を意味する言葉であり、医学用語では眼窩(がんか=目のくぼみ)や腋窩(えきか=わきの下)など、重要な器官を守るくぼみに対して広く使われています。

一般に「肘の裏」と言うと、関節を曲げたときに外側へ突き出る尖った部分(肘頭)を指すのか、曲がる内側のくぼみを指すのかで混乱が生じるケースが少なくありません。解剖学的な分類では、外側の骨の突起は「肘頭(ちゅうとう)」、曲がる内側のくぼみ全体を「肘窩」と明確に区別しています。このため医療現場カルテや問診票では、誤認を防ぐ目的で必ず「肘窩」もしくは「肘関節屈側」と記載されます。

肘窩の範囲は、上腕骨の内側上顆と外側上顆を結ぶ仮想的な横線を上底とし、腕橈骨筋(わんとうこつきん)と円回内筋(えんかいないきん)という前腕の筋肉が交差する下向きの三角形を形成しています。肘の関節を曲げる主役である上腕二頭筋の腱が中央を縦断しており、一見すると単なる柔らかいくぼみに見えながら、実際には強固な筋膜で保護された立体的な構造空間となっています。

中川 明日香
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中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。