倉敷市芸文館のメインホールは、総客席数885席(1階席:625席、2階席:260席、車椅子スペース完備)という、中規模ホールならではの親密な空間設計が最大の特徴です。千人を超える大規模アリーナとは異なり、どの座席からでも演者の表情や細やかな息遣いまで伝わる距離感が高く評価されています。
座席ごとの見え方と視界の特徴は以下の通りです。
1階前方席(1列~7列付近):ステージとの高低差が程よく抑えられており、首への負担が少ないレイアウトです。演者の細かな所作や楽器の生音がダイレクトに届く圧倒的な臨場感を味わえます。
1階中央~後方席(8列~20列付近):床面に適度な傾斜(スロープおよび段差)が設けられているため、前の人の頭で視界が完全に遮られる心配が少ない構造です。舞台全体を見渡すバランスが最も優れており、音響的にも直接音と反射音が美しくブレンドされて聴こえるベストエリアといえます。
2階席:客席の傾斜が急に設計されており、1階席よりも高所から舞台全体を俯瞰(ふかん)できます。バルコニー状にせり出した構造のため、2階最後列であっても舞台からの実質的な直線距離が短く、「オペラグラスがなくても全体の動きを把握しやすい」という口コミが多く見られます。
音響設計に関しては、クラシック音楽の室内楽やピアノリサイタルから、演劇、邦楽、ポピュラー音楽まで対応できる残響特性を持っています。木を基調とした温かみのある内装が適度な響きを生み出しており、クラシックファンや鑑賞愛好家からも「過度な反響がなく明瞭に言葉や旋律が届く」と定評があります。