超加工食品が及ぼす及ぼす害は、肥満や生活習慣病といった身体的ダメージにとどまらない。最新の医学研究が最も注視しているのが、メンタルヘルスとの強固な関連性だ。
「腸脳相関(gut-brain axis)」の研究が進んだ結果、腸内細菌叢(フローラ)のバランスが人間の感情や精神状態を左右することが明確になってきた。食物繊維が極端に少なく、人工添加物や乳化剤が多用された食品を摂取し続けると、腸内の善玉菌が激減し、腸壁のバリア機能が低下する。これが全身性の微小な炎症を引き起こし、脳内の神経伝達物質の代謝を狂わせるのだ。
2026年初頭に公表された大規模追跡調査によれば、超加工食品の摂取割合が毎日の食事の30%を超えるグループは、そうでないグループと比較してうつ病や不安障害の発症リスクが有意に高いことが実証された。「気分の落ち込みや慢性的な疲労感の正体が、実は毎日の食生活にあった」というケースは決して珍しくない。