夜の世界で生き残るためには、店舗ごとに細かく設定された複雑な報酬構造を理解しなければなりません。歌舞伎町キャバクラ給料システムの基本は、時間給に各種インセンティブが上乗せされる仕組みですが、実態は完全な成果連動型です。
多くの店舗で採用されているのが、売上小計(税サ抜きの純売上)に対する歩合である「小計バック」や、月間のキャバクラ指名本数に応じて時給が上下する「スライドシステム」です。本指名1本につき500〜1,000円、同伴1回につき2,000〜3,000円、場内指名やボトルバックが加算されますが、同時に遅刻・欠勤ペナルティ、ヘアメイク代(1回1,500〜2,500円)、送り代(1回1,000〜3,000円)、雑費や厚生費(給与の10〜15%)が差し引かれます。
熾烈な環境下で長期間トップを維持する売れっ子キャバ嬢の特徴を分析すると、決して容姿の美しさだけではありません。彼女たちに共通しているのは、驚くほど徹底した顧客情報のデータベース化と、計算されたレスポンス速度です。顧客の誕生日、家族構成、趣味、注文したお酒の銘柄はもちろん、直近のビジネスの調子に至るまでスマートフォンで几帳面に管理しています。さらに、感情に流されず「仕事としての接客」を完遂する高いプロ意識とセルフマネジメント能力が、継続的な売上を支えています。