ウェブ上には多くの自作ノウハウが氾濫していますが、中には素材の寿命を著しく縮める誤った情報も存在します。
代表的な誤解が、練り消しの作り方に水を使うという説です。「水で濡らしてこねると柔らかくなる」と紹介されるケースがありますが、これは一時的な表面張力による見かけ上の軟化に過ぎません。水分が蒸発する過程で消しゴム粒子の結合部に空隙(すきま)が生まれ、数日後にはカチカチに硬化して修復不可能になります。
文房具への悪影響も見逃せません。定規で消しゴムを削る際、プラスチック定規の目盛り印刷部分を使うと、インクが削れて練り消し内部に混入し、全体が薄汚れた灰色に変色してしまいます。消しカスを作る際は、定規の平らな側面や金属製定規のエッジを使用するのが鉄則です。
長期間保管する際は、プラスチック製のペンケースに直接放置してはいけません。練り消しに含まれる可塑剤が周囲のプラスチックを溶かし、ケースや定規と癒着するリスクがあります。保管時は必ずラップフィルムに包むか、アルミホイルに包んで密閉容器に保管しましょう。