パラコードクラフトの完成度を決定づける最大の関門が、編み終わりの余分なコードを熱で溶かして固める「焼き止め(ヒートシーリング)」です。ここで失敗して作品を台無しにしてしまう人が後を絶ちません。
【焼き止めで失敗する典型例と原因】
- 黒く焦げて汚くなる:ライターの「黄色い炎」の先端を直接コードに当ててしまい、ナイロンが不完全燃焼を起こして煤(すす)が付着することが原因です。
- すぐに解けてしまう:残すコードの長さが短すぎて、芯糸まで十分に溶け合っていないことが原因です。
- 指を火傷する:溶けた高温の樹脂を素手で触ってしまう危険なミスです。
【プロ直伝の美しい焼き止め手順】
余分なコードをカットする際は、編み目の際から「2mm〜3mm」ほど残して直角に切断します。ライターを着火したら、炎の根元にある「青い炎」の部分をコードの先端にゆっくりと近づけます。
コードの先端がじわじわと透明な飴状に溶け出したら火を離し、ライターの金属製側面やハサミの金属刃の腹を使って、編み目に押し付けるように平らに均します。こうすることで、煤で黒ずむことなく、編み目と一体化した頑丈なストッパーが完成します。