従来のトマトの湯むきといえば、ヘタの反対側に包丁で浅く十字の切れ目を入れる方法が定番でした。しかし、球体が小さく滑りやすいミニトマトに1個ずつ包丁を入れる作業は、怪我のリスクがあるだけでなく大変な手間がかかります。そこで現在、料理研究家や現場の調理スタッフの間で標準化されているのが、プチトマト簡単皮むき包丁いらずの技法です。
最も手軽で確実なのがプチトマト湯むき爪楊枝テクニックです。ヘタを取り除いた後の窪み、あるいはヘタの反対側に爪楊枝の先端で「チョン」と1箇所だけ小さな穴を開けます。この小さな通気孔があるだけで、加熱時に果皮と果肉の間に生じる水蒸気圧が逃げ道を見つけ、皮が綺麗に外側へめくれ上がります。
お湯を鍋に沸騰させたら、穴を開けたミニトマトを一気に入れます。ここで決定打となるのがミニトマト湯むき熱湯秒数と氷水の温度管理です。投入後の加熱時間はわずか5〜10秒。皮にピキッと小さな亀裂が入った瞬間に網杓子ですくい上げ、あらかじめ用意しておいた氷水へ一気に投入します。急激な温度差によって果肉が引き締まり、果皮との間に隙間が生まれるため、指先で軽く触れるだけで脱皮するように皮が滑り落ちます。