渡鬼の母親役・山岡久乃の降板理由と死因の真相!歴代キャストの今

渡鬼の母親役・山岡久乃の降板理由と死因の真相!歴代キャストの今

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国民的ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』において、家族の防波堤であり、五人姉妹の帰る場所であった岡倉節子。この掛け替えのない渡鬼の母親役を演じたのが、名優・山岡久乃さんでした。1990年の第1シリーズ開始以来、夫の大吉とともに「お食事処 おかくら」を支え、家庭問題に悩む娘たちを叱咤激励する姿は、まさに日本のお母さん像そのものでした。

しかし、1997年に第3シリーズが終了した後、突如として山岡久乃の降板理由を巡る報道が過熱します。迎えた1998年秋の第4シリーズ初回、視聴者が目にしたのは、あまりにも残酷なオープニングでした。劇中設定において、節子はニューヨーク旅行中に突如心不全で急逝したとされ、遺骨となって岡倉家へ帰国するという衝撃的な展開が描かれたのです。この渡る世間は鬼ばかりにおける母親の死亡描写は、事前告知がほとんどなかったこともあり、TBSのキーステーションに問い合わせが殺到する事態となりました。

この不可解とも思える急な退場劇の裏には、切迫した健康問題が存在していました。山岡さんは第3シリーズ終了直後の1998年初頭、精密検査によって胆管がんが発覚。本人の強いプロ意識から病状は極秘に付され、周囲に心配をかけまいと懸命の外科手術と療養に入っていました。1年間にわたる長丁場の収録スケジュールと、長大な台詞を完璧に叩き込む過酷な拘束時間に耐えうる体力がないと判断した山岡さん側から、苦渋の降板申し入れがなされたのが実態です。

その後も復帰を目指して病魔と闘い続けたものの、1999年2月15日、胆管がんによる心不全のため72歳でこの世を去りました。公式発表資料や当時の追悼特番でも明かされた通り、彼女が命懸けで守り抜いた女優としての矜持が、あの静かな降板劇の真実でした。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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