甲子園通算96勝、春夏あわせて7度の全国優勝。PL学園高等学校の誇るこの記録は、日本の高校野球の歴史における不滅の金字塔である。1980年代から90年代にかけて見せた驚異的な土壇場の強さは『逆転のPL学園』という異名を生み、全国の野球少年たちの憧れの的となった。
しかし、栄光の影で静かに進行していた歪みは、次第に無視できない規模へと膨らんでいく。度重なる不祥事や処分を経て、2015年には新入部員の募集停止が発表された。そして2016年夏、最後の部員たちが引退すると同時に、チームは休部状態へと突入した。2026年の現在に至るまで、球史に名を刻んだ名門の復活はいまだ果たされていない。