お酒を飲んだ翌日になぜ関節痛?放置Ngな危険サインと真相を徹底解説

お酒を飲んだ翌日になぜ関節痛?放置Ngな危険サインと真相を徹底解説

お酒を飲んだ翌日になぜ関節痛?放置Ngな危険サインと真相を徹底解説について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をお届けします。

飲酒後の関節痛といえば「足の親指の付け根が激痛に襲われる痛風」が代名詞ですが、痛む部位や痛みの性質によって全く異なる疾患が隠れています。臨床現場で鑑別される主な疾患の特徴を整理します。

まず警戒すべきは、痛風の初期症状として現れる膝や足首の腫脹です。痛風発作の約7割は足の母趾中足指節関節(親指の付け根)に現れますが、残りの3割は足首、足の甲、膝関節に発症します。初期段階では「激痛」に至る前段階として、ピリピリとした違和感や熱感、歩行時の鈍痛から始まるケースが目立ちます。放置すると24時間以内にピークへ達し、触れるだけでも激痛が走る本格的な痛風発作へ移行します。

中高年層で急増しているのが、偽痛風(ピロリン酸カルシウム沈着症)の飲酒リスクです。痛風が尿酸結晶による炎症であるのに対し、偽痛風は関節軟骨に沈着したピロリン酸カルシウム結晶が剥がれ落ちることで発症します。好発部位は圧倒的に「膝関節」が多く、手首や肩にも起こります。大量飲酒による関節内の急激な脱水や電解質変動が結晶遊離の引き金となるため、60代以降の飲酒後に膝がパンパンに腫れて熱を持った場合は偽痛風を疑う必要があります。

また、お酒を飲んだ後に手の指の関節痛やこわばりを自覚する場合、急性アルコール筋症(アルコールミオパチー)や末梢血流障害、潜在的な関節リウマチ・腱鞘炎の悪化が考えられます。特に急性アルコール筋症は、多量飲酒によって筋線維が破壊される病態で、全身の筋肉痛や筋力低下、握力低下を伴います。重症化すると横紋筋融解症へ進展し、ミオグロビン尿(赤褐色の尿)を排出して急性腎障害を招く危険があるため厳重な警戒が求められます。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。