語学学校で学ぶ教本や一般的な単語帳には決して載っていない言葉たちが、なぜこれほどまでネット空間や日常会話を席巻しているのか。その答えは、SNSのタイムラインや動画コメント欄で毎日生まれる最新のコミュニケーションスタイルにある。
例えば、SNSで理不尽な批判や無茶な言いがかりを指す際に頻繁に使われる「억까(オッカ)」という言葉がある。これは「억지로(無理矢理に)」と「까다(叩く)」を掛け合わせた表現で、ネット上での過剰なバッシングに対するアンチテーゼとして若者の間で完全に定着した。また、理想的な生活を送る姿勢やストイックな自己管理を称賛する「갓생(ガッセ)」は、英語の「God(神)」と「人生」を組み合わせた表現であり、自分磨きに励む人々のアクションスローガンとなっている。
さらに、誰かの圧倒的なパフォーマンスやビジュアルを絶賛するときに使われる「폼미쳤다(ポムミチョッタ)」は、英語の「Form(フォーム)」と韓国語の「狂っている(狂気的な凄さ)」を掛け合わせた表現だ。文法的な規則を軽々と飛び越え、直感的なニュアンスを凝縮させたこれらの言葉を知ることで、SNSに溢れる投稿の真意が一瞬でクリアに見えてくる。