齊藤京子を語る上で外せないのが、お笑い芸人・ヒコロヒーとのタッグによる冠番組『キョコロヒー』(テレビ朝日系)です。2021年4月に深夜のバラエティ枠としてスタートした同番組は、従来の「アイドル番組」のフォーマットを根底から覆しました。
媚びないトーク、本音を包み隠さない掛け合い、そして独特の脱力感は視聴者の心を掴み、深夜枠からプライム帯への昇格、さらには日本武道館での番組イベント開催や楽曲リリース(『After the rain』)など、異例の成功モデルを打ち立てました。ヒコロヒーとの関係性は単なる共演者を超えた「戦友」とも呼べるものであり、グループ卒業後も番組が継続されている事実は、齊藤京子個人のタレントパワーが制作陣から絶対的な信頼を得ている証拠です。
また、彼女の歌唱力に対する業界内の評判は非常に高く、いわゆる「アイドルの歌声」という先入観を覆す芯の通った低音と豊かな表現力は、数多くのプロミュージシャンからも絶賛されています。アコースティック編成で行われた『MTV Unplugged Presents: Kyoko Saito from Hinatazaka46』で見せたパフォーマンスは、彼女がソロシンガーとして生きていくポテンシャルを決定づけた歴史的一夜でした。