旅行者が最も直面する難関が、席の確保だ。春の芽吹きから秋の紅葉までの限られた季節営業において、予約競争は過去最高レベルの激化を見せている。特に週末や大型連休の空席は、受付開始直後に瞬く間に埋まる。
智頭町観光協会への問い合わせでも常に上位を占めるのが、みたき園の空席状況と特別コースの詳細だ。春季限定の「極上山菜コース」は、雪解け直後の限られた期間にしか採れない山焼き後の野草や極小のコシアブラ、野生のセリを主役に据えた珠玉の構成。天候によって収穫量が左右されるため、日によっては提供数が極端に絞られる。
知る人ぞ知る絶景席を確実に押さえるには、明確な戦術が必要となる。園内でも随一の景観を誇るのが、清流の真上にせり出すように設計された特等席「川床の離れ」だ。この席を指定して予約する場合、通常の昼時(12時前後)を外し、午前11時の第1陣、あるいは14時以降の遅めの枠を狙うのが定石である。また、冬季休業が明ける直前の3月上旬から電話回線が極めて混み合うため、平日の午前9時台に連絡を入れる粘り強さが明暗を分ける。