今年度の入試問題は、単なる暗記量だけでは太刀打ちできない思考力重視の出題が一段と増えた。数学での会話文形式を交えた長文問題や、理科における実験データの読み取りなど、時間を奪う仕掛けが随所に散りばめられている。愛知県教育委員会が推し進める「対話的で深みのある学び」の評価方針が、ダイレクトに試験問題へ反映された格好だ。
受検生の反応は分かれた。国語の読解量が膨大化し、土壇場で時間が足りなくなったという声が相次ぐ。一方で、社会などの基礎知識を問う設問では確実に得点を積み上げた生徒も多く、教科ごとの平均点推移は非常に複雑な様相を呈している。平均点のわずかな上下が、合否の境目を大きく揺さぶる展開だ。